2016年09月10日

第12回武侠迷大幇会 参加者募集中

第12回武侠迷大幇会はただ今参加者募集中です。

日時  11/12(土)18時開場 18時30分開始 21時30分終了予定
会場  チャイナビストロ 青蓮 田町店
http://r.gnavi.co.jp/e188522/
港区芝5-33-8 第一田町ビル地下1F
     JR田町駅 徒歩3分 地下鉄三田駅 A6番出口 徒歩1分
費用   4,500円(飲み放題付)
ゲスト  岡崎由美先生
[ここに地図が表示されます]


お申込はこちら
申込締切は10/31 PM24:00 までです。

武侠関連の賞品が当たる抽選などを予定しています。
ご不要になった武侠(中国)関連グッズなど(観終わったDVDや本など)ありましたらお持ちください。抽選の賞品として活用させていただきます。

皆様のご参加お待ちしております!
ラベル:武侠 大幇会
posted by 八雲慶次郎 at 21:55| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 武侠 | 更新情報をチェックする

2016年09月08日

岡崎由美先生と行く山東武侠ツアー その5 8月20日

2016山東ツアーマップ

「令狐冲」ではなく、我々は闕里賓舎の「孔府家宴」の夕食だ。
我々の他にもたくさんの宴会が開かれていたが、その脇をすり抜け一番奥の部屋へ入る。王さん曰く、一番奥が一番いい部屋。
入るとすぐに目についたのがこれ。
20160820w.jpg福の剪紙
テーブルにはすでに幾つかの料理が並んでいる。
20160820w1.jpgサンザシで作った福
あと棗、落花生、龍眼、スイカの種(西瓜子)があり、これは棗の発音が「早」と同じ、落花生の「生」、龍眼の別名・桂圓の桂の発音が「貴」と同じ、瓜子の「子」、で「早生貴子」の語呂合わせになっており意味は「早く子宝に恵まれる」→「子孫繁栄」になる。昔は子供が増えるほど幸福もたくさん訪れるとされていたからだとは思うが、普通は結婚式とか新婚のお祝いとかで出すはずなんだが(^^;

宴会が始まり、次々と料理が運ばれてくる。
20160820w3.jpg
これを岡崎先生がぱっかーんと割って
20160820w4.jpg
こうなります。外側はパイ生地みたいなものだった。中は骨付き豚肉。肉は大変柔らかくて美味。
20160820w2.jpg飾りは麺
麺は長寿を表します。800年生きたという仙人・彭祖から来ています。でも食べるのはエビw
20160820w5.jpg陽関三畳
「陽関三畳」というのは、王維の七言絶句「送元二使安西」を元にした古琴の曲名らしい。
薄焼き玉子に鶏肉や野菜などを挟んでいます。
20160820w6.jpg春秋論語
冬瓜に論語の文字を彫り、大根などで筆も作ってあります。
20160820w7.jpg魯壁蔵書
焚書坑儒の折に、貴重な書物(竹簡)を守るために壁に埋め込んで隠したという逸話からきています。
クレープ状のものでキュウリや肉が巻いてあります。
20160820w8.jpg山東ダック
山東愛溢れる王さん曰く、北京ダックの起源は山東ダックで、皇帝が持ち帰ったものの美味しさが再現できず、アヒルなどを北京で飼育するなど工夫したが、葱だけは今でも山東産を使うという。南京(金陵)が起源という説が知られている。
20160820w9.jpg孔府家酒
アルコール度数52度の白酒。飲みやすいがゆえに危険な悪魔。
20160820w9a.jpg清蒸桂魚
魚はメインディッシュです。
20160820w9b.jpg20160820w9b1.jpg
野菜も豊富です。
20160820w9c.jpg孔府三套湯
古代の酒器のような器には、雌鳥、鴨、豚を煮て濾すこと3回繰り返して作る上品な味のスープ。
20160820w9d.jpg20160820w9e.jpg
デザートの細工も凝っていました。でもスイカは水くさかった(^^;
ほかにも、銀杏をほんのり甘く味付けした「詩礼銀杏」や、豆腐やキノコなど多彩な料理は皆美味しかったです。
孔府家宴のパンフがホテルの各部屋にもあったので、持って帰ってもいいものかと確認したらOKでした。
でも聞いた本人が持って帰ってくるの忘れました(^^;

料理に満足して部屋に戻る前に、皆で売店を覗くことに。やはり孔子に関するものがたくさんある。
そんな中、目に止まったのがこれだった。
20160820x0.jpg20160820x1.jpg
孔子鉛筆削り。
孔子だから文房具というのはわかる。鉛筆削りというのも、まあ有りだろう。
しかし、孔子の眉間に鉛筆ぶっ刺して削るという構造はいかがなものか?
孔子様の眉間の奥にギラリと光る刃…。削るときには右耳を押しながらフェイスオープン!
どうも数年前に行われた、孔子のキャラデザコンテストの入賞作が元になってるみたいだ。
孔子様のあまりの扱いに心惹かれてしまった岡崎先生は黄色をご購入。私は赤と青を購入。大幇会の景品に並んでいることでしょう(^^;

こうして曲阜での一日が終了。部屋には鉛筆がなかったので、明日は水滸伝鉛筆とかないか探そうといいつつ、それぞれの部屋に引きあげた。

つづく

ラベル:武侠ツアー 武侠
posted by 八雲慶次郎 at 23:28| 兵庫 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 武侠 | 更新情報をチェックする

2016年09月07日

岡崎由美先生と行く山東武侠ツアー その4 8月20日

2016山東ツアーマップ

曲阜市内を北へと進み、三孔のラスト「孔林」に到着した。これも正式には「至聖林」という。
20160820u.jpg至聖林 入口
孔林は、平たく言うと孔子と一族の広大な墓所である。孔子の墓だけならまだしも、他の墓をめぐるにはカートに乗って移動するくらいに広い。
20160820u0.jpg孔子直系に近いほど立派なお墓
カートで進むと両側に雑木林が続くが、その合間に無数の石碑や土饅頭が並んでいる。
ここには約10万人もの墓があるという。今でも孔姓の人なら、犯罪歴がないなどの条件を満たせば孔林に墓を作ってもらえるらしい。家より墓のほうが高いと言われる中国だと、孔姓の人には朗報なのかもしれない。
20160820u1.jpg孔家に嫁いだ乾隆帝の娘の墓
20160820u2.jpg孔子直系の墓
15分ほどかけて一周してカートを降り、孔子の墓へ向かう。
20160820u3.jpg洙水橋
この橋のあたりが魯と斉の国境だったそうだ。
孔子が死後埋葬された(もっともここに遺骨はない)時にはここに川はなかった。数百年後、秦の始皇帝が焚書坑儒の際に孔林にも手を付けようとしたところ、ここに川を作り赤く染めれば風水の脈を断ち孔子の子孫は絶えるだろうとの進言を受けて実行した。それにより、後に直系の子孫がおらず養子を取ることになる。
…のだが、さほど遠い親戚でもないのでなんの効果もなかったともいえる。
さらに、こんな逸話もある。死期を悟った孔子は墓所の相談を弟子にしたが、あえて川を作らないようにと言った。なぜかと弟子が問うと、後に秦人が補ってくれるだろうと。
つまり、後の世に秦の始皇帝が風水を完成させてくれると予言していたという話だ。でもまあ、孔子贔屓の創作っぽい話である。
20160820u4.jpg参道

ここで360°画像。
孔林360°画像

たくさんの観光客(参拝客)が行き交う中、突き当りまでいくと孔子の墓がある。
20160820u5.jpg孔子墓
たくさんの花が供えられお参りする人が絶えることがないのが伺える。
墓碑には「大成至聖文宣王墓」と彫られているが、王の字の縦棒が長いのは現世の王に憚ったもののようだ。
孔子の墓も、文革のおりの破壊を免れなかった。
孔子が亡くなったとき、子貢が小屋を立てて喪に服したらしい場所を見つつ、一行は元来た道を戻り数百メートルほどだがカートに乗って入口まで。

この時16時。まだ時間も早いのでホテルまで例の馬車に乗って帰ることにした。
20160820v.jpgこれに全員乗れるの?
御者入れて14人を詰め込んで馬車は走りだした。14人というが王さん(巨体)が二人分くらいあるのではないかと思うと、お馬さんに同情してしまう。
しかし、このお馬さんは並の馬ではなかった!重さを物ともせず、先を走る数人しか乗っていない馬車を追い抜く走りを見せた。このお馬さんは蒙古馬の血が入っているらしく力も強いらしい。見た目はそんな感じはないが、走りはその血統を感じさせた。
全身に汗をかきつつも、まだまだ元気なお馬さんと別れると一旦ホテルに戻った。
まだ夕食までには間があるので自由時間になった。
1時間ほど休憩してから散歩に出たので、遠出はせずにすぐに帰ってきた。
いよいよ今回の旅でもメインといえる食事「孔府家宴」だ。
…と、その前に自由時間を使って岡崎先生がなんと例の「令狐冲」まで行ってきて写真を撮ってきたという。
さすがというかチャレンジャーなところは相変わらずで、佩服するほかない。

ということで、帰国後にも調べた「令狐冲」の情報を公開!
公式HP
「窯烤活魚」という魚料理がメインのかなり大規模な全国チェーン店だった。
メインの魚を選んで、トッピングをいろいろのせて焼いてもらうシステムらしい。
店の壁とかポスターにある人物は、おそらくネットゲーム「笑傲江湖オンライン」(キャラデザは新笑傲江湖のドラマを元にしているのが多い)のCGと、そのゲーム公式のコスプレイヤーがやっている"東方不敗"のようだ。
「令狐冲」の名前の通り、メニューには笑傲江湖絡みのものが多数ある。
メインの魚ではなく、他の焼き物料理に名前がついている。
任我行-羊肉串 林遠図(林平之の曽祖父)-クルマエビ
林平之-豆腐 左冷禅-スルメイカ 岳霊珊-手羽中
儀琳-サヨリ 余滄海-焼き茄子 黒白子-羊の腎臓
曲洋-心臓の血管 平一指-えのき茸
風清揚-焼饅頭 田伯光-焼餅
そして東方不敗は…羊の睾丸、でした(^^; ちなみに羊の睾丸は「白腰」だそうです。
reiko01.jpg令狐冲メニュー
令狐冲は店の名前だからまだしも盈盈はいないの?という方、ご安心ください。「任盈盈の手作りドリンク」という謎のメニューで登場しています!あ、岳不羣はいません(^^;
なお、店舗によってはメニューが武侠キャラではないところもあるようなのでご注意ください。

ああ、孔府家宴までたどり着かなかった(^^;

つづく

ラベル:武侠ツアー
posted by 八雲慶次郎 at 19:13| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 武侠 | 更新情報をチェックする

2016年09月06日

琅琊榜ロケ地を巡る旅

昨年中国で放送されるや空前の大ヒットし各賞を総なめした歴史ドラマ『琅琊榜』。
日本でもチャンネル銀河、現在はBSジャパンで放送され、その面白さにファンが激増中です!

そんな中、ファン垂涎のツアー企画が登場!
琅琊榜ロケ地を巡る旅
主にドラマのロケに使われた、街ごとロケセットのおなじみ・横店、神雕侠侶の襄陽城で知られる象山影視城、自然景観の見事な雁蕩山の3つを巡ります。
どこも琅琊榜を見た人なら「あのシーンの場所だ」となること請け合いです。さらに劇中に登場した料理も味わえるかも!?

日程 2016年11月17日(木)~23日(水/祝) 7日間
費用 16500円(個室利用時は+27000円)
募集人数 20名(最小催行人員10名)
募集締切 9月30日

お問い合わせ 
日中平和観光(株) http://www.nicchu.co.jp/
詳細はパンフレットを御覧ください。(pdfファイルです)

posted by 八雲慶次郎 at 21:22| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 武侠 | 更新情報をチェックする

2016年09月05日

岡崎由美先生と行く山東武侠ツアー その3 8月20日

2016山東ツアーマップ

続いて、孔子とその末裔の邸宅「孔府」の観光。
20160820n.jpg聖府
正式名は「衍聖公府(えんせいこうふ)」といい通称「聖府」です。480もの部屋があり、明、清の皇帝の宮殿に次ぐ程の規模があるらしい。
孔子の76代目の嫡孫・孔令貽(こうれいい)までの一族がここで暮らしていた。
20160820o.jpg皇帝が来た時だけ開かれる門。
ナニ陛下が来られているというのに開けないとはケシカラン!!…あ、ナニ陛下は365日お忍びなので、扱いは一般人と同じでいいのでした。
孔府は孔廟と違って生活する空間なので細かく区切られ、男女の居住区も完全にわけられています。
20160820p1.jpg戒貪図
居住区の出入り口、家から出るときには必ず見る場所にこの色鮮やかな壁画があります。
麒麟っぽいのは「貪」という神獣で、正確には「犭貪」という字です。
この「貪」は字の通り貪欲で、脚やヒゲやらで持っているのは八仙の8の宝物。それでもまだ満足できず、太陽も飲み込もうとしている、という図です。
贈収賄などがはびこる官吏に関わることの多い一族ゆえに、この図を見て日々戒めるようにという家訓なのです。
20160820p.jpg細い路地
家具など貴重な家財を持ちだされないよう、ところどころが極端に狭く作られていますが、家財より王さん(巨体)が通れるかが心配になりました(^^;
通ってきたのはごく一部なのでわかりませんでしたが、孔府には庭が9つもあるそうで特に立派なのは孔家に嫁いだ娘のために乾隆帝が作ったもののようです。
20160820q.jpg六代含飴
乾隆帝の娘が孔家72代目に嫁いだ。当時の孔府は67代目が長命で六世代が同居していたこともありなかなか身の置き場もなく辛いと娘が訴えてきたため乾隆帝は「六代含飴」の扁額を贈り、辛くても甘い飴を口に含んだように気分よく六代仲良く暮らせるように…つまり、わしの娘だからちょっと甘くしてやってくれと頼んだようです。
この飴は、伸ばして作る柔らかい飴ですが、別に特別なものではありません(^^;

広い孔府から出る頃にはお昼になっていました。昼食のために移動開始。
20160820q1.jpg馬車
曲阜の中心部では、こんな馬車をよく見かけます。でも我々は普通のバス停からバスに乗ります。
20160820r.jpg銘座杏壇賓館
玄関前に剣を佩いた孔子像がある銘座杏壇賓館で昼食。ビールは魯ビールです。
20160820r1.jpg
20160820r2.jpg緑のは危険
20160820r3.jpg20160820r4.jpg20160820r5.jpg
20160820r6.jpg出演・ナニ陛下(手)
今回の旅では、こんな風に包んで食べるものが毎回のように出てきました。

食事の後は武侠ツアー恒例の本屋です。
20160820s.jpg新華書店
もっと広いのかと思ったらワンフロアだけでした。皆さん思い思いに買い物をしましたが、買ったものの受け渡しが面倒くさい店でした。
たとえ支払の後でも、持ったまま店にまた入ろうとするとセンサーに引っかかるので一度出ると入れません(^^;
買った本も、センサーを出たところで渡してもらえます。

買い物を終え再びバスに乗り、次は孔林へと向かいます。
そのバスの中で見かけたのが、あの「令狐冲」!
20160820t.jpg「令狐冲」
今度は多くの人が目撃しました。どうやら魚料理の店のようです。
なぜに令狐冲が魚料理??
一般の人も乗っているバスなので止めてもらうわけにも行かず、一行は???となりながらも孔林と向かった。

つづく

ラベル:武侠ツアー 武侠
posted by 八雲慶次郎 at 21:00| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 武侠 | 更新情報をチェックする

2016年09月01日

岡崎由美先生と行く山東武侠ツアー その2 8月19日~20日

2016山東ツアーマップ

タクシーの車窓からあっという間に消え去る「令狐冲」。
おそらく飲み屋とかレストランなんだろうが、この時点では解明できるはずもない。
曲阜の街なかをしばらく走ると、今日の宿・闕里賓舎に到着した。
雨は小降りになっていたが、濡れないよう慌ただしくホテルのロビーに走りこむ一行。
この時すでに21時を過ぎており、部屋に入ることなくすぐさま夕食になった。
20160819f.jpg20160819g.jpg夕食
スタッフが待ち構えていたからか、次々と料理が運ばれてくる。15品以上はあっただろう。
山東らしく野菜が豊富で、程良い味付けで美味しい。王さんが四大料理で山東料理が一番と胸とお腹をはっていっていたが、日本人の味覚にもあう味わいだ。
ビールは青島の純生。王さん曰く、青島ビールでも山東の水で作ったものは美味しいが、他の工場で作ったものはあまり美味しくないらしい。
20160819h.jpg
上を見上げると、さすがに孔子に関係ありそうな装飾があちこちに施されている。
孔廟、孔府の直ぐ側にあり、国家元首クラスも泊まりにくるだけあり、なかなか立派なホテルである。
初日から慌ただしかったが、もう一泊ここで泊まるので明日の朝は比較的のんびりだ。
中庭をぐるりと囲むように建てられた四合院ぽい作りのホテル。なにはともあれ部屋に入り、それぞれくつろいだ。

8月20日
雨は上がり、曇ってはいるものの過ごしやすい一日になりそうだ。
20160820a.jpg闕里賓舎 玄関
朝食までに散歩した人も多いようだ。玄関横には柘榴やカリン?の木が植えられていた。
20160820b.jpg闕里賓舎 中庭
他の庭の幾つかの木には洗濯物も干してあった。孔子も洗濯はしただろうから、仕方あるまい。

朝食後、徒歩で観光に出る。孔廟、孔府はホテルからすぐそこにある。
20160820c.jpg店に並ぶ孔子グッズ
ネタにはなるものの武侠ツアーのお土産にはインパクトが弱く、まだ2日目なので横目で見るだけだ。
曲阜の街は、ほとんどが孔子絡みの商売だと感じた。
しばらく歩くと王さんがストップした。
20160820d.jpg闕里
中華街の入口などで見る門があった。通常はこれを「坊」と呼ぶ。(坊は横丁とか◯◯通りのような感じ)
しかし、皇帝の城やそれに準ずるものは「闕(ケツ)」と呼ばれることがある。孔子に対し敬意を払い、孔子の一族が住む一帯を「闕里(ケツリ)」と呼んだ。「里」は内側の意味だ。ホテルも闕里にあることから名前がついている。

20160820e.jpg孔廟入口
ここの文字は乾隆帝のもの。この後もしつこいくらい乾隆帝が関わるものが出てくるので、以下略されることも多いのであしからず。
さて、この孔廟は半端無く広い。幾つもの門や坊を抜けて奥へ奥へと続いている。中には柏の巨木古木が無数に立ち並んでいる。
中には乾隆帝がお手植えした(すでに代替わりしている)とか、触れた木が龍のごとく変形したとか、いろいろと曰くがあるものも多い。
しかし、ここは孔廟なので詳細は出来るだけ省く。省かせてくれ。
20160820f.jpg至聖廟坊
「聖」というのはここでは孔子のことである。各地に孔子廟、孔廟と呼ばれるものはあるが、曲阜の本家本元は孔子の名を出さずに敬意を込めて「至聖廟」とか「聖府」、「至聖林」などと呼ぶのだ。
王さん曰く、他の孔子廟はニセ物らしい。

孔廟の中には多くの石碑が在る。大きさも年代も様々だ。
だがその殆どに修復の後がある。文革で紅衛兵が破壊したためだ。他の建物や文物も焼失するなどの被害を受けている。
20160820g.jpg亀と贔屓
石碑を背中に背負っている生き物を「亀趺(キフ)」と呼ぶ。↑画像の左が亀で、中央が「贔屓(ヒイキ)」という竜の子供のひとつとされる聖獣だ。
贔屓が歴史上に現れるのが明代の頃なので、それ以前の石碑は亀が背負っている。
贔屓は「依怙贔屓する」の贔屓である。諺に「贔屓の引き倒し」というのがあるが、贔屓をし過ぎるとかえってその人のためにならない、という意味だが、石碑を背負っている贔屓を引っ張り過ぎると石碑が倒れてくるから、というのが語源らしい。引っ張るなよ、絶対に引っ張るなよ!
なお、背負っている石碑が重い(立派)なほど、贔屓がしんどいので口が開いているということだ。
20160820h.jpgちょっとしんどい贔屓
亀と贔屓の見分け方は、頭の形状でわかるが、亀ぽい贔屓とかもいるので足とかに竜のような作りがないかも見ないといけない。まあわからない時はどっちも亀趺ということで問題なし。
皇帝しか歩けない真ん中の道を、ナニ陛下に歩いてもらいつつ進むと大成殿の前の広場に出る。
20160820h1.jpg杏壇
杏壇(キョウダン)と呼ばれるこの場所は、孔子が弟子たちに講義をした場所と伝えられている。
そして、故宮の太和殿、泰山の岱廟とともに中国三大宮殿建築と言われる大成殿。
20160820i.jpg大成殿
大きさは太和殿ほどではないが三大宮殿とよばれる所以はこれにある。
20160820j.jpg大成殿の柱
大成殿を支える28本の石柱は、それぞれ一つの石から削りだされたものだ。特に正面の10本の柱の龍の装飾はすばらしく、皇帝がこの柱を見て嫉妬するのを防ぐために、皇帝が曲阜に来た時は布で覆い隠したという。
大成殿にある扁額にも乾隆帝の逸話があるが略す。字はうまいが、なんかやることがせこい。
大成殿では毎日孔子を祀る儀式が古式に則り行われるが、人が多すぎてほとんど見えなかった。残念。

そして登場する秘密兵器・360°カメラ
大成殿360°画像
今後も所々で360°画像を紹介します。

一行は孔府に向かうため移動を開始。途中こんなのがいた。
20160820k.jpg20160820l.jpg20160820m.jpg
可愛いが、孔子の扱いに一抹の不安を感じる。そしてこの日の夜、それを目の当りにすることになるとは…。

つづく

ラベル:武侠ツアー 武侠
posted by 八雲慶次郎 at 22:05| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 武侠 | 更新情報をチェックする

2016年08月30日

岡崎由美先生と行く山東武侠ツアー その1 8月19日

4年ぶりとなる武侠ツアーが企画され、8/19~23に実施されました。
今回の旅は山東省。孔子の故郷・曲阜と、武侠物でもたびたび登場する東嶽・泰山のふたつの世界遺産。
そして、古典の武侠作品『水滸伝』の舞台をめぐる旅です。

2016山東ツアーマップ

前日夜、関西空港近くのホテルに前泊。空いていたからなのか、予約しておいた部屋よりランクアップした部屋にわざわざオネイサンに案内してもらって入る。
冷蔵庫の中のちょっと高そうな飲み物もみんなタダらしいが、チェックイン時ですでに21時。ペリエだけ飲んで明日に備えたが、ベッドが良すぎてイマイチ落ち着いて眠れなかった。庶民は庶民らしいのがいい。

8月19日(金)
ホテルを出て朝食。しばらく中華が続くのでとろろご飯。
迷子さんと合流してチェックイン。飛行機はほぼ満席のため座席はバラバラになる。
イミグレを無事通過しコーヒーを飲みつつ搭乗待ち。成田発は関空発より30分早いのでそろそろ離陸だろう。

今回は、ビデオカメラを持って行かない代わりに秘密兵器を用意したのだが、それはおいおい紹介することになる。

10時40分関西空港を離陸。予定では2時間50分で青島空港に到着する。
機内食を食べて映画を見ていたらすぐ着くかなと思っていたら、青島空港は比較的小さい空港のため飛行機も小型。モニタが無いので映画も見られない。窓の外を眺めたり本を読んで過ごすことになった。
3つの台風が日本に接近しつつあり、風の影響が心配されたがほとんど揺れることもない快適な飛行だった。
揺れるどころか風のおかげで、一時は30分くらい早く着くかもという話だったが、結局は5分程度早いくらいだった。

青島空港に到着。入国も荷物受け取りも特に問題なく出場。
現地ガイドが…見当たらない。なんか武当ツアーの時の上海浦東空港でもあったなあという記憶が甦る。
成田組が遅れているのかなかなか出てこないのを待っている時に、現地ガイドの王さんを発見して合流。やれやれ。
程なくして岡崎先生たち成田組と合流。現地時間13時30分、バスに乗り込み青島市内に向かう。
現地ガイドの王さん(巨体)は、青島出身で郷土愛、山東愛に溢れているのを旅行中にひしひしと感じることになる。王さん(巨体)の天敵は、乾隆帝かもしれない(謎)。

青島市は面積はかなり狭いらしい。観光客は多いのだが、観光バスが駐車できるところが殆ど無く渋滞する。
バスに乗ったまま青島のシンボルの桟橋をちらりと望む。青島ビールのラベルになっているのがこの桟橋。
青島市そのものの歴史は浅く、19世紀末から街作りが始まった。当初からドイツの影響が大きく中国とは思えない町並みだ。
到着した青島駅もドイツ様式の建物だ。
20160819a.jpg青島駅
しかし蒸し暑い。連日35℃だった関西からすると、気温はさほどでもないが湿度が100%近いようで汗が滲んでくる。
この後、高速鉄道で曲阜まで約3時間半かかるので、駅側のミニストップで飲み物やおやつ(つまみ)などを調達。
ナニ陛下はスポンジボブのチョコレートを購入。なにを思ったのかすぐさま食べようとした。
今回もナニ陛下の伝説は続くとこの時すでに確信する。

荷物検査のあと駅に入り列車を待つ。切符にはパスポート番号が印字されている。
余裕をもって駅についているので待ち時間は長い。岡崎先生や添乗のM山さんといろいろ話しつつ、蒸し暑さに耐えて待った。
20160819b.jpg青島駅ホーム
いよいよ乗車。こちらでは出発時間が近づかないとホームに入れない。座席につくとまもなく発車。
王さんから貰った山東の地図で通る路線を教えてもらう。青島からずっと西に進み山東省の省都・済南あたりまで行き、そこから南下して曲阜に至る。
この西に向かう線路は、所謂在来線の線路のため、高速鉄道の新しい車両でも最大時速180キロまでしか出せない。済南を過ぎ、北京-上海間の路線に入ると時速300キロを出すようになる。行程の4分の3が本気出せないわけだ。
3時間の低速ゾーンを進むうちに、外は夜の闇に包まれていく。
山東省は中国でも随一の農産物産地。高い山も殆ど無く、平地が多いため一面の畑が広がっている。
トウモロコシが多いが、かつて日本からビニールハウスや様々な作物果物の種が入ってきてからは、ありとあらゆるものが栽培されている。青島の北東にある煙台は、「ふじ」から品種改良されたりんごが名産品だ。
窓の外は一面畑なので、暗くなると明かりもなく何も見えない。
20160819c.jpg本気出した
高速路線に入るとものの30分で到着する。しかし、低速の時にのんびりしすぎたのか10分ほどの遅れだ。
20160819d.jpg曲阜東駅
さすが孔子の故郷。しかも武侠っぽいのが表示されていた。

スーツケースを引いて駅を出て、バスが待つ駐車場に移動しようとした時、猛烈な雨が降りだした。ついでに雷も時折光っている。
雨宿りしつつバスが近くまで来られないかと王さんが電話で話していたが、駅の近くはバスは侵入も駐車もできないらしい。
ナニ陛下が雨が止むポーズを試みるが、合間に雨乞いのポーズをするのでさらに滝のような雨になった。
20160819e.jpg雷雨
濡れる覚悟で傘をさして駐車場まで歩くことも考えたが、途中に水たまりか川かというようなところもあるらしく、スーツケースを持ってでは無理らしい。ああ、列車が遅れなければ…。
こうして武侠ツアー恒例のトラブルが初日に発生した。
30分ほどの雨宿りの後、バスを諦め直ぐ側まで入ってこられるタクシー4台に分乗してホテルに向かうことになった。
時折激しく水しぶきをあげて走るタクシー。すでに21時近くになっていた。
空腹を覚えながら、曲阜の街なかに入ってきたのを眺めていると、突然「令狐冲」というネオンサインが目に飛び込んできた!

つづく

ラベル:武侠 武侠ツアー
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