いろいろと立て込んでいて書けなかったり、書こうと思ったらアクセス障害とかで随分と間が空きました。
大幇会までに終わるのだろうか(^^;
いよいよ長年楽しみにしていた楽山大仏へと向かう。レストランからは10分程度だった。
まずは遊覧船に乗り川から大仏を見ることになる。


このあたりは岷江、大渡河、青衣江が交わる合流域なので、水面を見ると川の色の境目が見える。

楽山大仏は、唐の玄宗の頃、開元元年(713年)から90年かけて作られた。当時の楽山付近では大量の塩が産出され川を使って運搬され、年間で当時の価値で1000億円もの利益になったという。
しかし、輸送の大動脈である岷江は時に暴れ川となって人々を悩ませていた。
貴州省の僧・海通和尚が民衆から布施を集め凌雲寺そばの川に面した崖に、水害を鎮めるための仏像を彫ることになった。
布施だけであんなに巨大なものが作れるのかと思っていたが、塩商いで巨万の富を得ている商人の財力なら可能だったのだろう。
だが周辺を治めていた郡の官吏は大仏に大金が使われることが気に食わなかったようで、海通和尚に賄賂を渡すよう要求してきた。
海通和尚はきっぱりと断り「自分の目玉なら惜しくもないが、布施は仏様のものでありびた一文も渡せない」というと、官吏は腹を立てて「ならば目玉を寄越せ!」と言った。
海通和尚は動ずることもなく片眼を抉り出し目玉を皿にのせて官吏に差し出すと、傲岸不遜な官吏も恐れおののいて己の行いを悔い、その後は口出しすることはなかった。
海通和尚は大仏の完成を見ることなく亡くなったが、剣南西川節度使であった韋皐が後を引き継ぎ貞元19年(803年)に空前絶後の楽山大仏が完成した。
楽山大仏はただ仏様に祈るというだけではなく、工事で出た土砂を川の合流地点に投入することで水深を浅くして水害を大幅に減らすという効果があった。
完成当時の楽山大仏は大仏像閣という13層の木造の建物で囲われ、衣は金箔が貼られ肌は朱に塗られていたという。 しかし、明代末に建物は焼失してしまい、近年に修復されるまで雨ざらしで雑草に覆われていた。
このあたりの岩は脆く、指でもほじくれるほどで加工がし易い反面風化も激しい。だが楽山大仏は400年ほども風雨にさらされていた割には、修復前でもかなり原型をとどめていた。
それは雨水や湧水を外に逃がすための排水溝や溝をあらかじめ作っていたためであった。
数日後に訪れる都江堰でも思ったが、古代には恐るべき技術や知識をもった天才たちがいたものだと驚かされた。
遊覧船はいよいよ楽山大仏に近づいた。
ついに目前に姿を現した!

あー、これは土産物屋のキャラグッズの楽山大仏ですw
今度は本物が登場!




楽山大仏は全高71m、頭の大きさだけで14.7mもあり、足の上に100人以上が座れるという。
近代以前に造られた仏像では世界最大の石像だ。
下から見上げた時に丁度良く見えるように計算して、敢えて頭を大きく作ってある。
遊覧船は大仏の前を一旦通過してから、少し距離を離して戻り大仏の前でしばらく停まるのでじっくりと見る事ができる。
その大きさや前述の歴史や技術に圧倒されるところだが、私の頭の中は違うもので占められていた。

"大仏の頭の上で雄覇(千葉真一)と聶人王が!""このあたりで子供の聶風と斷浪が…""川の水が大仏の膝に達した時、凌雲窟が火を噴く!""火麒麟はどこに?""血菩提はどこだ?"
楽山大仏というば風雲、風雲といえば楽山大仏…ということで、香港武侠漫画『風雲』や映画『風雲 ストームライダーズ』ドラマ『風雲』が脳内を駆け回っていた。
そうこうしているうちに遊覧船は船着き場に戻り、次は楽山大仏を頭近くから見るために徒歩で移動する。


凌雲寺の扁額は「凌」の字が「氵」になっている。これは、このあたりで3つの川が合流しているからといわれているが、詳細は不明だ。

大仏の横から足元に降りる道が続いていて、長蛇の列が出来ていた。降りるのは人数制限があり1時間位はかかるので我々はパスする。あとは各自散策することになった。



その後、凌雲寺の裏から山を降り、土産物屋を覗いたりしながら楽山大仏を後にした。


合っているのだが、なんかモヤッとする英訳。
帰国してから気づいたのだが、標識にある東方佛都。世界中の仏像のレプリカなどがあり、鎌倉大仏のレプリカもあるらしいが、それは置いておいて『風雲 ストームライダーズ』で登場した天下會の大階段はここだったのだ!

楽山大仏のすぐ裏側なので行こうと思ったら行けたというのに…ああ何という一生の不覚!!
一行はジャイアントブッダの観光を終え、大仏の川向かいにあるホテル「嘉州賓館」に移動しチェックインする。
夕食までは時間があるので自由時間になったが、テレビで新しい「射鵰英雄傳」をやっていたので黄河四鬼を見て時間を潰した。
そして夕食。










日本と同じらっきょうがあるのが、何か不思議だった。ほんのり甘い粽も美味だった。
夕食後、ナニ陛下がチョコレートをご所望になりスーパーに行ったが、普通の板チョコなどはまったくなかった。ナニ陛下は青島で買った「変な顔のチョコ」が美味しかったので探していたが見つからなかった。ちなみに「変な顔」というのは「スポンジボブ」のことらしい。
買い物の後、楽山大仏がライトアップされているらしいので川沿いまで行ってみた。
かなり遠く暗くてボケずに撮れているか不安だったがなんとか写っていた。でもなんか怖い。

こうして2日目の夜が更けていった。
明日はいよいよ峨嵋山へ向かう!
続く
スポンジボムがなくて残念だったけどヨーグルトがあったからよかった❣️
満足ダス
さすがに「スポンジ"ボム"」は危険なので置いていないと思います(;´д`)ノ