今年も開催されることとなった『岡崎由美先生と行く中国の旅』。今回は初の四川省を目指します。
成都までの飛行機は成田、関空どちらもあるのですが、直行便のある曜日や時間が合わない。
初日に成田発なら成都に昼過ぎに到着するが、関空からだと夜到着になり半日近く損する気がするので、成田発関空着の変則搭乗での参加にしてもらった。その結果、全ての参加者が成田からの同時スタートになった。
前泊していた空港近くのホテルで早朝の起床、昨日買っておいたもので軽く朝食を取り6時過ぎにチェックアウト。草刈正雄似の外国人の隣のソファーに座って待つこと数分、到着したシャトルバスで空港に移動。
送っておいたスーツケースを受け取り、集合場所に向かうとすでに岡崎先生や迷子さんが到着していた。
添乗員のM山さんが自動チェックイン機がもう使えるというので、チェックイン手続…パスポートもOK…チケットを発券………自動チェックイン機フリーーーズ。・゚・(ノД`)ノ
今回最初のトラブル発生。でもまあ気にしない。
やがて全員がそろっ…あれ?ナニ陛下がいない。どうやら乗ってきたレンタル象が少し遅れるらしい。
ナニ陛下だからしかたがないので、チケットがないままチェックインカウンターへ荷物を預けに行く。
預ける荷物にはバッテリー類が入れられない事になっている。スマホとかデジカメとかも全部手荷物に。
レンタル象が到着してナニ陛下も追いついた。そのへんはさらっと流しておく。
思ったより時間が少なく、搭乗口に全員が再集合してからさほど待つことなく搭乗開始。
飛行機は小さめで座席ごとのテレビは無い。5時間近いフライトでこれは非常につらい。
座席は他の方とは数列離れていたので、ほぼ寝ることに決定。なにはともあれ、無事離陸し四川に向かう。
途中、ごくフツーな機内食を食べ、半分寝て、たいして揺れもなく、現地時間13時過ぎに成都に着陸。
連日雨の予報が出ていたが、見たところ曇っているだけで地面も濡れていない。
晴れではないものの雨が降っていないというのは、移動するにはとてもありがたいことだ。
入国手続きでかなり待たされるが、途中でゲートが増えてあっさり通過。今回は行程にパンダは入らないツアーだが空港内にはやはりパンダがそこかしこにアピールされているのが目につき、ナニ陛下パンダ人形に興奮される。
しかし、ここで荷物の出て来るレーンが予定とは違うところから出るというアクシデントが!ほとんどが受け取れたのだが、一つだけ行方不明になるというトラブルに見舞われる。乗ってきた飛行機は成都を経由して甘粛省・西寧まで飛ぶため、下手すると遥か遠くまで行ってしまっているかも…。荷物捜索を頼んで成都空港を後にする。
四川の旅でお世話になる現地ガイドの李さんと合流し、バスに乗り込む。李さんは奈良に留学していたので、時折関西訛の日本語がまじる。
成都市内に向かう間に李さんが四川省の話をする。四川省といえば、パンダとか四川料理、三国志の蜀漢などが連想されるが、曇り空という話も出た。
四川は盆地で湿度が高い上、周囲を山で囲まれているため曇りや雨、霧の日が多い。
諺に「蜀の犬は太陽に吠える(蜀犬吠日)」というものがあり「見識の狭い人が自分が理解できないのに無駄に疑いをかけて騒ぎ立てる」意味だが、元になったのが、毎日天気が悪く太陽を見たことがなかった犬が珍しく姿を見せた太陽を怪しんで吠えたという故事だ。
確かに今回のツアーの全日程で雨の予報が出ている。天候に不安はあるが、晴れはしないものの今は雨が降っていないので良しとしよう。
成都市内に入り、まず向かったのが本屋だ。このあたりが普通のツアーとは違っている。新華文軒西南書城は成都中心部に近い大きな書店だ。
皆それぞれに店内を見て回る。武術関係の本を求めて上の階へエスカレターで上がる。成都は右側に乗る人が多く関西っぽい。
日本では知名度は高くないが、形意拳、八卦掌を郭雲深、董海川に学び、弟子に尚雲祥や陳泮嶺がいる李存義の「三十六剣譜」というのを買った。80元。李存義の「義」の簡体字は「义」であって「又」ではないですよ、ナニ陛下。
初日に荷物になる物を買うのもどうかとは思うが、皆結構買っていた。岡崎先生は、学生時代に世話になった豆辞書の新版が出ていたので懐かしくて購入。
収穫物の話で盛り上がっていたところ、行方不明だった荷物が空港で発見されホテルまで送ってもらえることになったと連絡があった。最悪の事態を免れ、今回はトラブルは最小限で済むのではという予感がした。
買い物を終え書店からほど近いホテルに移動する。
銀河王朝大酒店
合わせて3日泊まることになるホテルは、成都中心にあるパンダが目印の老舗。ナニ陛下がしきりに「デカパン」というのでなんダスか?と思ったらこれだった。

ロビーには三国志、特に孔明にまつわる話のレリーフがあった。

チェックインし部屋に荷物を置いて一息ついてから、夕食の店へと移動するためバスに乗り込んだ。
今日の夕食の前には、岡崎先生による四川にまつわるミニ講義が予定されているので楽しみだ。
しかし、ついでに私も峨嵋武術について話さないといけないらしい。なんでこうなった…。
続く
なんと恐れ多い!
ちょっとレンタル象業者にクレーム入れときますので!