2016年09月01日

岡崎由美先生と行く山東武侠ツアー その2 8月19日~20日

2016山東ツアーマップ

タクシーの車窓からあっという間に消え去る「令狐冲」。
おそらく飲み屋とかレストランなんだろうが、この時点では解明できるはずもない。
曲阜の街なかをしばらく走ると、今日の宿・闕里賓舎に到着した。
雨は小降りになっていたが、濡れないよう慌ただしくホテルのロビーに走りこむ一行。
この時すでに21時を過ぎており、部屋に入ることなくすぐさま夕食になった。
20160819f.jpg20160819g.jpg夕食
スタッフが待ち構えていたからか、次々と料理が運ばれてくる。15品以上はあっただろう。
山東らしく野菜が豊富で、程良い味付けで美味しい。王さんが四大料理で山東料理が一番と胸とお腹をはっていっていたが、日本人の味覚にもあう味わいだ。
ビールは青島の純生。王さん曰く、青島ビールでも山東の水で作ったものは美味しいが、他の工場で作ったものはあまり美味しくないらしい。
20160819h.jpg
上を見上げると、さすがに孔子に関係ありそうな装飾があちこちに施されている。
孔廟、孔府の直ぐ側にあり、国家元首クラスも泊まりにくるだけあり、なかなか立派なホテルである。
初日から慌ただしかったが、もう一泊ここで泊まるので明日の朝は比較的のんびりだ。
中庭をぐるりと囲むように建てられた四合院ぽい作りのホテル。なにはともあれ部屋に入り、それぞれくつろいだ。

8月20日
雨は上がり、曇ってはいるものの過ごしやすい一日になりそうだ。
20160820a.jpg闕里賓舎 玄関
朝食までに散歩した人も多いようだ。玄関横には柘榴やカリン?の木が植えられていた。
20160820b.jpg闕里賓舎 中庭
他の庭の幾つかの木には洗濯物も干してあった。孔子も洗濯はしただろうから、仕方あるまい。

朝食後、徒歩で観光に出る。孔廟、孔府はホテルからすぐそこにある。
20160820c.jpg店に並ぶ孔子グッズ
ネタにはなるものの武侠ツアーのお土産にはインパクトが弱く、まだ2日目なので横目で見るだけだ。
曲阜の街は、ほとんどが孔子絡みの商売だと感じた。
しばらく歩くと王さんがストップした。
20160820d.jpg闕里
中華街の入口などで見る門があった。通常はこれを「坊」と呼ぶ。(坊は横丁とか◯◯通りのような感じ)
しかし、皇帝の城やそれに準ずるものは「闕(ケツ)」と呼ばれることがある。孔子に対し敬意を払い、孔子の一族が住む一帯を「闕里(ケツリ)」と呼んだ。「里」は内側の意味だ。ホテルも闕里にあることから名前がついている。

20160820e.jpg孔廟入口
ここの文字は乾隆帝のもの。この後もしつこいくらい乾隆帝が関わるものが出てくるので、以下略されることも多いのであしからず。
さて、この孔廟は半端無く広い。幾つもの門や坊を抜けて奥へ奥へと続いている。中には柏の巨木古木が無数に立ち並んでいる。
中には乾隆帝がお手植えした(すでに代替わりしている)とか、触れた木が龍のごとく変形したとか、いろいろと曰くがあるものも多い。
しかし、ここは孔廟なので詳細は出来るだけ省く。省かせてくれ。
20160820f.jpg至聖廟坊
「聖」というのはここでは孔子のことである。各地に孔子廟、孔廟と呼ばれるものはあるが、曲阜の本家本元は孔子の名を出さずに敬意を込めて「至聖廟」とか「聖府」、「至聖林」などと呼ぶのだ。
王さん曰く、他の孔子廟はニセ物らしい。

孔廟の中には多くの石碑が在る。大きさも年代も様々だ。
だがその殆どに修復の後がある。文革で紅衛兵が破壊したためだ。他の建物や文物も焼失するなどの被害を受けている。
20160820g.jpg亀と贔屓
石碑を背中に背負っている生き物を「亀趺(キフ)」と呼ぶ。↑画像の左が亀で、中央が「贔屓(ヒイキ)」という竜の子供のひとつとされる聖獣だ。
贔屓が歴史上に現れるのが明代の頃なので、それ以前の石碑は亀が背負っている。
贔屓は「依怙贔屓する」の贔屓である。諺に「贔屓の引き倒し」というのがあるが、贔屓をし過ぎるとかえってその人のためにならない、という意味だが、石碑を背負っている贔屓を引っ張り過ぎると石碑が倒れてくるから、というのが語源らしい。引っ張るなよ、絶対に引っ張るなよ!
なお、背負っている石碑が重い(立派)なほど、贔屓がしんどいので口が開いているということだ。
20160820h.jpgちょっとしんどい贔屓
亀と贔屓の見分け方は、頭の形状でわかるが、亀ぽい贔屓とかもいるので足とかに竜のような作りがないかも見ないといけない。まあわからない時はどっちも亀趺ということで問題なし。
皇帝しか歩けない真ん中の道を、ナニ陛下に歩いてもらいつつ進むと大成殿の前の広場に出る。
20160820h1.jpg杏壇
杏壇(キョウダン)と呼ばれるこの場所は、孔子が弟子たちに講義をした場所と伝えられている。
そして、故宮の太和殿、泰山の岱廟とともに中国三大宮殿建築と言われる大成殿。
20160820i.jpg大成殿
大きさは太和殿ほどではないが三大宮殿とよばれる所以はこれにある。
20160820j.jpg大成殿の柱
大成殿を支える28本の石柱は、それぞれ一つの石から削りだされたものだ。特に正面の10本の柱の龍の装飾はすばらしく、皇帝がこの柱を見て嫉妬するのを防ぐために、皇帝が曲阜に来た時は布で覆い隠したという。
大成殿にある扁額にも乾隆帝の逸話があるが略す。字はうまいが、なんかやることがせこい。
大成殿では毎日孔子を祀る儀式が古式に則り行われるが、人が多すぎてほとんど見えなかった。残念。

そして登場する秘密兵器・360°カメラ
大成殿360°画像
今後も所々で360°画像を紹介します。

一行は孔府に向かうため移動を開始。途中こんなのがいた。
20160820k.jpg20160820l.jpg20160820m.jpg
可愛いが、孔子の扱いに一抹の不安を感じる。そしてこの日の夜、それを目の当りにすることになるとは…。

つづく

ラベル:武侠ツアー 武侠
posted by 八雲慶次郎 at 22:05| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 武侠 | 更新情報をチェックする
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