いよいよ、というかやっと山東武侠ツアーの旅日記ラストです。
雰囲気のある街並みをバスで北に移動。途中、ナニ陛下が郵便ポストを動画で撮っているのを生暖かく見守り、混雑する道を抜けて最後の目的地・青島ビール博物館へ到着した。
この後お土産を買う時間があるかあやしいので、M山さんに頼んで買ってきてもらうことにした。


青島ビールは今年で110周年だとHPにはあるが、多分2013年から変えてないように思う(^^;
ドイツの投資家が青島でのビール製造を開始したのが1903年のことだ。ドイツのビール醸造技術を採用して、当時は日耳曼啤酒(ゲルマンビール)会社といった。
後に日本統治下では大日本麦酒(アサヒビール、サッポロビールの前身)が買収。第二次大戦終結後に中国が国営企業とした。1993年に中国の国営企業として初めて香港の株式市場に上場し、改革開放路線で民営化される。




ここでは初期のビールの製造方法、現在の製造方法や歴史、原料や使われた機器などが展示解説されている。

そして、ここに来る人が皆待ち望んでいる試飲コーナーw

ここではビールの原酒一杯とビール酵母でコーティングしたピーナツのおつまみをもらえる。
原酒は酵母を取り除く前のもので、日持ちがしないためここでしか飲めない。生ビールより濁っていて甘みが強い。おいしい!
ピーナツは蜂蜜が入っていて甘いタイプ。塩味のもあったが、この時は知らなかった。


ここからは現在の工場の生産ライン。

真ん中の明るいところで、入っている量をチェックする。

その他、歴代のラベルの展示や酔っぱらい体験(床や壁が斜めになっていてうまく歩けない)などいろいろと展示を見て回って最後に再び試飲タイム!

ここではできたての生ビールが一杯無料で飲める。それ以上は有料だ。
併設の売店に、さっきのおつまみピーナツなどが売っていたので、皆さんおみやげにちょうどいいと購入。
箱の形が違うものがあったが、同じだと思っていたら味が違った。皆さん失礼しました。

M山さんに頼んで買ってきてもらったのがこの即墨老酒。青島からほど近い即墨の名産の黄酒だ。
言い伝えでは2000年以上前から作られているという。記述にはっきり登場するのは北宋のころ。
黄酒といえば紹興酒が有名だが、紹興酒の原料が糯米(もちごめ)なのに対し即墨老酒は黍米(もちきび)を使う。先に炒ってから醸造するので、とても香ばしいのが特徴だ。
紹興酒よりも色が濃く、味は紹興酒より甘く、コーヒーのような酸味があり、匂いは醤油っぽい(^^;
癖があるほうの酒だが、ナッツ類と抜群の相性である。ここで買ったピーナツと一緒に美味しくいただきました。
帰国の時間が近づき、青島ビール工場を後にした。
しかし、ここで最後のトラップ発動。

狭い道に違法駐車の車が何台も止まっているため、大型バスがなかなかすれ違うことができない。
後ろも詰まっており、にっちもさっちも行かなかったが運転手のテクもあり、なんとか通過したときには車内から拍手が上がった。
1時間ほどかかり青島空港に到着。時間がないかと危ぶまれたが、スムーズにイミグレを通過し免税店を見て回る余裕があった。
そして一行は、成田行きと関空行きに別れて帰国の途についた。心配された台風による揺れもなく無事に日本に着陸。
長いようで短かった山東武侠ツアーが終了した。
今回の旅では、これまでの武侠ツアーであったほどのトラブルはなくてすみました。まあ、初っ端から電車が遅れ雨にふられたり、毎回のように夕食が遅くなったりはあったものの、泰山など観光の時は天候に恵まれ快適な旅行だったと思います。
最後に、この武侠ツアーを企画していただいた岡崎先生とM山さん、いつも大荷物を抱えて山東愛にあふれていたガイドの王さん、そしてツアーに参加された皆さんに感謝したいと思います。
また何処かの武侠ツアーでお会い出来るのを楽しみにしております。
改めていいますが、私は一参加者ですw 告知したりいろいろ噛んでたりすることはありますが、一参加者なのでお間違えなく(^^;
長々と旅日記にお付き合い頂きありがとうございましたm(__)m
なんとか大幇会までに書き終えたww
おわり