2016年10月08日

岡崎由美先生と行く山東武侠ツアー その9 8月21日

2016山東ツアーマップ

夕方5時過ぎに水泊梁山を出発したバスは、今日の宿のある泰安へと向かっていた。
泰山の麓の町・泰安は水泊梁山から北東にあり2時間近くはかかるらしい。
だが、甘かった。今回の旅では夕食が遅くなるというのが宿命付けられているのだった。
水滸影視城から水泊梁山へ来るときは最短ルートが工事中のため迂回したのだが、すでに夕刻のためもう工事も終わっていると判断したのかバスは最短ルートを走り出した。
しかし、案の定途中で進めなくなり、脇道を探すもUターンする羽目になったりで大幅に遠回りになった。
私は汗だくで歩き疲れたところに冷房にあたったからかヘロヘロになっていたので、結局バスがどんなルートを辿ったのかよくわからない。
ふと見ると街なかで、何やらキンキラキンの建物が目に入った。
20160821p5.jpg宝相寺
これは北魏からの歴史があるという仏教寺院の宝相寺。文革のときには荒廃していたのだが、創建当時からある太子霊踪塔の地下から1994年にお釈迦様の歯を含む仏舎利など貴重なお宝が発見され、それからは大寺院が再建されキンキラの塔もつくられたらしい。新しい建物には有り難みがないなあ。
ここですでに出発から1時間半経過。地図を見ればわかるがほとんど進んでいない。
この後ガソリンスタンドでトイレ休憩をすませて出発。しだいに外は暗くなっていった。

今日の宿、泰安銀座佳悦酒店に到着したのは午後9時前だった。3時間半以上かかったことになる。
到着してすぐ夕食。ヘロヘロで食欲など無いのだが、写真を撮らないといけない使命がある!
20160821q0.jpg円卓の中央に置いてある
なんで3つ並べてあるのかは不明。
20160821q1.jpg20160821q2.jpg
20160821q3.jpg20160821q4.jpg
今夜は豆腐宴である。泰安は豆腐が名物で、様々な豆腐料理が出て来る。↑は豆腐の麺が入ったスープ。
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20160821r1.jpg20160821r0.jpg
豆腐の中をくり抜いてひき肉を詰めてあるものなど、多彩な料理がある。
20160821q9.jpg赤鱗魚
赤鱗魚は泰山固有の魚で昔から珍重され、中国五大名魚のひとつだそうだ。骨ごとバリバリ食べた。
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20160821r2.jpg20160821r3.jpg20160821r4.jpg

長い一日が終わり、やっとホテルの部屋に入った。明日も結構歩くことになるので、さっさと風呂に入って休もうと思ったら…
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ベッドからトイレとバスルームが丸見えだった。前に上海のホテルでもこんな部屋だったが、こういうのが流行ってたりしたことがあるのだろうか。
まあいいか、明日の泰山に備えて体力回復に専念することにした。

つづく

ラベル:武侠ツアー 武侠
posted by 八雲慶次郎 at 21:23| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 武侠 | 更新情報をチェックする

2016年10月05日

岡崎由美先生と行く山東武侠ツアー その8 8月21日

2016山東ツアーマップ

昼食を終え、水滸影視城から水泊梁山へ向かう。ここは梁山という小高い山があり、80年代にドラマ「水滸伝」を撮影した場所だ。ただ、そのドラマでは朝廷に媚びるようなシーンが多いため不評であったという。
水泊梁山への最短のルートは工事中らしく、少し遠回りになったのでバスで1時間ほどの移動になった。
20160821n00.jpg水泊梁山風景区入口
入口付近にこんな剥製?が。コスプレして武松の虎退治、ということだろうか。というかライオン?ちっさいし…。
20160821n01.jpg武松の小ライオン退治
20160821n02.jpg施耐庵の像
20160821n03.jpg水滸英雄
水泊梁山風景区でまずオススメなのがチケットです。
20160821n1.jpg水泊梁山風景区チケット
なかなか趣があってよろしいかと。
20160821n2.jpg水泊梁山風景区マップ
この地図の左下から右上の奥まで歩きます。途中違う峰にも道があるようですが、そこまで廻っていられません。
20160821n3.jpg
↑に見える笠は岡崎先生。入口近くの店で購入して青島まで活躍します。
20160821n4.jpg武松と魯智深の像と岡崎先生の笠
ここからかなり危険なレベルの急な石段を登っていくと、所々に水滸英雄にまつわるものがあります。
20160821n5.jpg林冲の逸話のレリーフ
少し進むと水滸伝に登場する断金亭があった。魯智深もいた。
20160821n7.jpg水泊梁山の魯智深
断金亭では、水滸影視城でもやっていた山東快書が見られる。
20160821n6.jpg山東快書
手に持って音を出しているのは竹の板ではなく三日月型の金属板。これは鴛鴦板といい竹板と同じく山東快書で使われるものだ。時折見せる大きな振りもあって見ごたえがある。
20160821n8.jpg梁山の風景
梁山は4つの主峰と7つの支峰からなり、広さは3.5平方キロほどもある。昔は周囲を沼沢に囲まれていたこともあり、見るからに難攻不落の山塞であったことがうかがえる。
山道を歩いて行くと、所々に水滸英雄のゆるキャラというか萌えキャラみたいなイラスト付きの人物紹介の看板があった。見かけたものをまとめて並べてみる。
20160821n90.jpg20160821n91.jpg
20160821n92.jpg20160821n93.jpg
20160821n94.jpg20160821n95.jpg
20160821n96.jpg20160821n97.jpg
20160821n98.jpg20160821n99.jpg20160821n99a.jpg
それはそうと、これは何か?右上に「ZTE中興」という文字があるが、これは中国の携帯通信会社なので、おそらくは携帯の基地局の設備ではないかと思われます。
山の上までは、車が通れるような道路もなく、荷物を上げるのに今でも馬や人力に頼っているようなのに、山中でも電波は普通に届いているのは、このおかげでしょう。
途中休憩を入れつつ号令台まで登ってきました。すでに汗だくですがまだ道半ばです。
20160821o0.jpg号令台に続く道
20160821o1.jpg号令台
号令台をでると今度は下り。このあたりは黒風口といい周囲は断崖絶壁だったりで昔は難所だったことでしょう。
ふと右を見ると…
20160821o2.jpg!?
もしかしてあれは…
20160821o3.jpg黒旋風李逵
斧を持った李逵が観光客に向かってしきりに「そこのお前!ちょっとこっち来い!」と怒鳴っている。
みんな遠巻きにして写真は撮るけど、怖がって誰も近づかない。まあ李逵だし、しかたがない(^^;
近くには李逵の像もあった。
20160821o3a.jpg李逵の像
また足元の岩にくぼみがあり囲いがしてあった。
20160821o4.jpg孫二娘の足跡
孫二娘が悔しがって地団駄を踏んだときにめり込んだ穴だという。嘘くさいが地元では信じている人も多いらしい。
20160821o5.jpg花栄の像
李逵のところからまた上りになりしばらく進むとようやく終点の忠義堂についた。
20160821o6.jpg20160821o7.jpg忠義堂
中には水滸108星の旗がある。
20160821o8.jpg20160821o9.jpg
もう少ししたら忠義堂で「楊志売刀」のアトラクションがあるようなので、それまで周囲を見て回る。
20160821p0.jpg宋江の井戸
伝説によると、山頂にあるにも関わらず、すぐ手がとどくところまで水が湧いていたが、宋江が招安をうけてこの地を去ると枯れてしまったという。
20160821p1.jpg108星の名前が刻まれた岩
なんか書いてあるみたいだけど読めない…。

ここで360°画像
水泊梁山360°画像

眼下に見える湖は、後に作られた人工のもの。
20160821p2.jpg靖忠廟
眺めを楽しみ、靖忠廟を覗いているうちにアトラクションの時間になった。
「楊志売刀」の青面獣楊志が伝家の宝刀を売っているところをゴロツキに絡まれるところの話だ。
青い服が楊志。しかし…
20160821p3.jpg20160821p4.jpg
なんの緊迫感も迫力もないダラダラ演技だったorz
時刻は夕方5時前。そろそろ引き上げる時間になった。アトラクションもこれが最後のようだから、さらに雑になっていたのだろう。しかしひどすぎるが(ーー;)
帰り道では、岡崎先生が子犬と戯れたり、若い女性が李逵と肩くんで写真撮っていたり、魯智深が仕事を終えて帰っていくのを見たりしつつ下山。
汗だくでの山歩きでかなりの疲労が溜まっているのを、このときはまだ気が付かなかった。

一行はバスに乗り込み、今日の宿がある泰安へと移動を開始した、のだが…。

つづく
ラベル:武侠ツアー 武侠
posted by 八雲慶次郎 at 17:48| 兵庫 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 武侠 | 更新情報をチェックする
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