夕方5時過ぎに水泊梁山を出発したバスは、今日の宿のある泰安へと向かっていた。
泰山の麓の町・泰安は水泊梁山から北東にあり2時間近くはかかるらしい。
だが、甘かった。今回の旅では夕食が遅くなるというのが宿命付けられているのだった。
水滸影視城から水泊梁山へ来るときは最短ルートが工事中のため迂回したのだが、すでに夕刻のためもう工事も終わっていると判断したのかバスは最短ルートを走り出した。
しかし、案の定途中で進めなくなり、脇道を探すもUターンする羽目になったりで大幅に遠回りになった。
私は汗だくで歩き疲れたところに冷房にあたったからかヘロヘロになっていたので、結局バスがどんなルートを辿ったのかよくわからない。
ふと見ると街なかで、何やらキンキラキンの建物が目に入った。

これは北魏からの歴史があるという仏教寺院の宝相寺。文革のときには荒廃していたのだが、創建当時からある太子霊踪塔の地下から1994年にお釈迦様の歯を含む仏舎利など貴重なお宝が発見され、それからは大寺院が再建されキンキラの塔もつくられたらしい。新しい建物には有り難みがないなあ。
ここですでに出発から1時間半経過。地図を見ればわかるがほとんど進んでいない。
この後ガソリンスタンドでトイレ休憩をすませて出発。しだいに外は暗くなっていった。
今日の宿、泰安銀座佳悦酒店に到着したのは午後9時前だった。3時間半以上かかったことになる。
到着してすぐ夕食。ヘロヘロで食欲など無いのだが、写真を撮らないといけない使命がある!

なんで3つ並べてあるのかは不明。




今夜は豆腐宴である。泰安は豆腐が名物で、様々な豆腐料理が出て来る。↑は豆腐の麺が入ったスープ。




豆腐の中をくり抜いてひき肉を詰めてあるものなど、多彩な料理がある。

赤鱗魚は泰山固有の魚で昔から珍重され、中国五大名魚のひとつだそうだ。骨ごとバリバリ食べた。





長い一日が終わり、やっとホテルの部屋に入った。明日も結構歩くことになるので、さっさと風呂に入って休もうと思ったら…

ベッドからトイレとバスルームが丸見えだった。前に上海のホテルでもこんな部屋だったが、こういうのが流行ってたりしたことがあるのだろうか。
まあいいか、明日の泰山に備えて体力回復に専念することにした。
つづく