8月27日 ツアー4日目
朝は9時出発でゆっくり。今日観光予定だった玄岳門は先に見たし、遇真宮はやはり工事中で近づけないようだ。
後から思うと、せめて玉虚宮くらいは20分程度で観光したかったように思う。
そう思うのは、この日これから起こることが原因かもしれない。
2012年武当山武侠ツアーマップ
http://goo.gl/maps/JbBYgホテルの売店が開いたので、おみやげになりそうなものを探した。10元の小冊子を10冊買っておみやげにした。
ホテルをバスは出発。天候はよく、この段階では台風で上海までの飛行機が飛ばないということはないことが確認された。
上海についたものの、大雨の中で本屋に行くのも一苦労するかもなあ、と考えつつ武当山を離れる。
もう一日武当山にいられれば、博物館とか他のところもゆっくり見られたのになあと名残りを惜しんでいると、ナニ族陛下がしきりに何かを見せてきた。

どうやらパッケージがドニーさんのパンツの写真らしい。私に見せて何を求めているのか、やんごとない御方のお考えは下々の浅知恵では計りようもない。にゃー!
1時間半ほどで往路でも寄った鐘崗サービスエリアへ。こちら側には運動器具みたいなものがあった。
少しの休憩の後出発。空はどんよりと曇ってきた。
高速を降りて襄陽市内へ入る。なんとなく見覚えがあると思ったら、昼食は最初に泊まったホテルだった。



白飯だけでなく炒飯、麺、水餃子も出てきた(^^;
ホテルを出て空港に向かう。上海行きの搭乗は13時40分なので、余裕を持って1時間前くらいには着く予定だ。
チェックインして、お世話になった邱チャンとお別れして荷物検査に入る。携帯につけていた関西幇会十周年のストラップを検査員にガン見されたが、問題なく通過。
少しすると上海行きらしい東方航空のB737が駐機場に止まっていた。帰りは遅れないですむかな、と小さな本屋を賑わせている一行に加わった。
それなりに高かったが武当武術の本は、なかなかネタにもなって面白かったので購入。
時間は13時40分だが、まだ搭乗は始まらない。ふと見ると整備員らしき人が飛行機の前輪あたりに集まって話をしている。話をしているだけで、なにか作業をしているようでもないる
やっぱり遅れるのか、とそれほど気にもせず微妙な味のお茶などを飲んで過ごす。

搭乗時刻を1時間過ぎて乗客の中国人が騒ぎ始める。何かトラブルがあったのは間違いない。
しばらくして飛行機に故障があり修理が必要らしいとわかる。搭乗待合のテレビでコメディタッチの済公のドラマを流しはじめた。
搭乗時刻を2時間、我々が空港についてから3時間して、飛行機の故障がこの空港にある部品ではできないので武漢の空港から部品を運んで修理する。武漢から車で3時間かかる。ということが公表される。
襄陽空港は滑走路が短いため、代替機が使えない。襄陽空港を離着陸できる東方航空の飛行機は中国全土で3機しかなく、修理するほかないのだ。
しかし修理できて今日中に飛べるという保証もない。明日の便になってしまうと、帰国する飛行機には間に合わなくなる。
武漢まで行き、飛行機で北京に行けば成田行きに限れば明日帰国できる席はとれる(便数が多いため)と思われるが、金がかかるのは間違いない。だが武漢から北京の飛行機が20人チケットが取れるかが微妙。
あとは武漢から夜行列車に乗り上海に出る方法。こちらは切符はなんとかなるが、体力的にしんどいのは間違いない。
とりあえず飛行機が飛ぶか様子を見てからにすることになったが、武侠ツアー一行は予定外に夜行列車に乗れるのも楽しそうと、文句をつける中国人乗客とは対照的である。
あとで知ったが、前の週に東方航空が4時間の遅れを出して暴動騒ぎが起こっていたようだ。
それもあったのか、乗客を一旦航空会社が手配したホテルに送って休息することに。スーツケースは預けたままだ。
バスは襄陽の市街地へ約50分ほどもかけて移動。時間は16時前になっていた。
100元をデポジットにして部屋に入る。あぶれたので私は一人部屋。18時までに連絡が来なかったら夕食を出すということになった。

部屋にはなぜかスーパーマンやアメコミの絵が飾ってあった。
休憩していると食事のお呼びがあった。これで上海での夕食はなくなった。





品数はかなり豊富だった。辛いものが多かったが、急な夕食としては十分な料理だった。
隣のテーブルで、思いもかけず日本人の集団に囲まれた中国人男性が少し不憫だった(^^;
食事が済んだ頃、突如空港に向かうのでロビーに集合するように連絡が入る。フロントで100元を返してもらいホテルの前でバスを待った。バラバラになるとまずいので2台目のバスに乗る。

暗くなってきた空港に到着すると、カウンターでチケットを再発行。その際に迷惑料として200元をもらう。
再度荷物検査を通り、修理した飛行機に搭乗。ようやく離陸したころには20時半になっていた。
機内ではクラッカーと飲み物がでた。飛行機は幸い何事も無く上海に到着。風はまだ強かったが雨は降っていなかった。
昼からずっと待っていたというガイドの穆さんと合流。ホテルに着いた時には23時になっていた。
翌日は観光する場所が開く時間に合わせるため、朝7時にホテル出発だという。
旅にアクシデントはつきものだし、それもまた楽しみではあるが、この夜はただただ疲れ果てて眠る他なかった。
次回 最終回 上海暴れ旅 武侠の歴史がまた1ページ。