武当山は道教聖地として有名です。多くの道教門派がある中でも、全真教は現在でも大きなものです。
先に書きましたように、張三豊は全真教に入門しています。
その全真教の開祖・王重陽が定めた10の罰則というものがあるので紹介します。全真七子や弟子たちもこれを守って生活していたのでしょうね。
1.国法を犯したものは、道観から追放される。
2.金品を盗み、目上の者に贈ったものは、衣服と椀を焼き捨てられ、追放される。
3.是非を論じて堂衆を騒がしたものは、鞭で打たれたあとで追放される。
4.酒を飲む、女と遊ぶ、金銭をむさぼる、怒る、肉を食べる、のうちひとつでも行ったものは追放される。
5.悪賢いもの、怠惰なもの、嫉妬するもの、ごまかすものは、追放される。
6.狂ったような行いをし、傲慢で規律を守らないものは、食事を1回抜かなければならない。
7.大声で話したり、乱暴な仕事をするものは、香を差し出さなければならない。
8.怪しげな話や馬鹿げた話をしたり、理由もなく外出したものは、油を差し出さなければならない。
9.仕事に集中しなかったり、仕事をきちんとしなかったり、怠けたりしたものは、茶を差し出さなければならない。
10.軽い罪を犯したものは、平伏しなければならない。
…射雕とかを読んでいると、本当に守っているのやら心配になります(^^;
特に丘処機とか、丘処機とかww
追放されないまでも、毎日のようにメシ抜きにされてそうだなあ…ってイメージにしてしまった金庸先生の責任か(^^;